問題

問28 ジャストインタイム生産方式を説明したものはどれか。

ア 1人又は数人の作業員が,生産の全工程を担当する方式
イ 顧客からの注文を受けてから,生産を開始する方式
ウ 生産開始時の計画に基づき,見込み数量を生産する方式
エ 必要な物を,必要なときに,必要な量だけ生産する方式

ストラテジ系>企業と法務>企業活動>OR・IE

解説と解答

 ジャストインタイム生産方式(Just In Timeの頭文字をとってJITとも呼ばれます)は,製品の生産ラインにおいて,必要な物を,必要なときに,必要な量だけ生産する方式です。前工程では後工程が必要とする量だけを生産し,後工程で指定された時期に,指定された場所に,指定された量だけ納入します。こうすることで,製造工程で無駄な中間在庫が発生するのを抑えます。ジャストインタイム生産方式を実現している代表的な例が,トヨタ自動車の生産方式として有名なカンバン方式です。

 選択肢アの「1人または数人の作業員が,生産の全工程を担当する方式」は,セル生産方式と言います。生産品目を自由に変更できるので,多品種少量生産に適しています。

 選択肢イの「注文を受けてから生産を開始する方式」は,受注生産方式と言います。

 選択肢ウの「生産計画に基づき,見込み数量を生産する方式」は,見込み生産方式と言います。

 よって正解は,選択肢エです。

小倉 美香(おぐら みか)
アプリケーションデザイナー 代表取締役
情報サービス会社の勤務を経て,1998年より現職。保持する資格は,プロジェクトマネージャ,テクニカルエンジニア(ネットワーク),同(情報セキュリティ),基本情報技術者など多数。著書に「短期完全マスター ITパスポート 2009年版」などがある。