先週ついに,Windows 7の正式な価格が明らかになった。6月はじめに米国での発売日を10月22日と発表したのに続いて,Windows 7を市場に提供する準備は着々と進んでいるといってよいだろう。先週の発表ではパッケージ版の価格を発表しただけではなく,優待価格でWindows 7を入手できるキャンペーンも開始した(日本国内では「Windowsありがとうキャンペーン」という名前で実施)。また,完成が近づくにつれ,製品の提供方法に関する話題も漏れ聞こえてきている。Windows 7では,これまでのようなDVDをはじめとする光メディア以外での製品提供も予定しているようだ。

Take1:MicrosoftがWindows 7で安売り王に,売り切れ前に急げ!

 米国で次期クライアントOS「Windows 7」を入手するユーザーのうち,小売店でリテール版を買う人が約5%いるという。その5%に含まれる人なら,今こそ買い時である。Microsoftが期間限定で「Windows 7 Home Premium」「同Professional」のアップグレード版を格安販売するのだ。

 米国内ならHome Premiumが50ドル,Professionalが100ドルで手に入る(関連記事:Windows 7は10月22日に発売,米マイクロソフトが価格とアップグレードプログラムを正式発表)。Microsoftのほか米Amazon.comや米Best Buy,その他多くのオンライン通販サイトがこの価格で販売する。

 米国における割り引き期間は2009年7月11日までだが,在庫がなくなった時点であっさり終わる。詳しくはSuperSite for Windowsのブログ記事を読んでいただきたい。

Take2:Microsoft,USBメモリー版Windows 7を販売か?

 Windows 7は,朝食用シリアルのおまけになるだろう。驚くなかれ,米メディアCNET News.comが「Microsoftは,DVDドライブ非搭載ネットブックでも簡単にアップグレードできるようにするため,USBメモリー版Windows 7の販売を検討している」と報じたのだ。

 CNETが機密保持契約(NDA)をどのように考えているか分からないが,このうわさは恐らく真実だろう。つまり,USBメモリー版Windows 7の販売が決まったのではなく,Microsoftが検討しているということだ。

 筆者は,複数パソコンにインストール可能なライセンスの方がUSBメモリー版より実現性が高いとみている。Microsoftには正しい選択をしてもらおう。