問題
問7 いずれも時価100円の四つの株式があり,そのうちの一つに投資したい。経済の成長が高成長,中成長,低成長の場合,それぞれの株式の予想値上がり幅が表のとおりであるとき,値上がり幅の期待値が最も高い株式はどれか。ここで,高成長,中成長,低成長になる確率はそれぞれ0.4,0.4,0.2であり,経済が成長しない場合は考えないものとする。
イ B
ウ C
エ D
解説と解答
期待値とは,「普通であれば,これぐらいの結果は得られるだろう」という推定値です。この問題では,高成長,中成長,低成長になる確率がそれぞれ提示されており,それぞれの事象が起こる確率が明らかになっているので,次のような式で期待値を求めることができます。
・株式Aの期待値=20×0.4+10×0.4+15×0.2=8+4+3=15
・株式Bの期待値=30×0.4+20×0.4+5×0.2=12+8+1=21
・株式Cの期待値=25×0.4+5×0.4+20×0.2=10+2+4=16
・株式Dの期待値=40×0.4+10×0.4+(-10)×0.2=16+4-2=18
この中から最も値が大きいものを選べばよく,株式Bの期待値(21)が最も大きいことが分かります。
この問題のように,それぞれの案や方策の期待値を求め,その中から最も有利なものを選択する形式の問題はよく出題されるので,これを機会に慣れておきましょう。
本問題の正解は,選択肢イです。
アプリケーションデザイナー 代表取締役