米国では発売日も決まり,Windowsの世界はすでに「Windows 7」の話題一色という感じだ。だが,まだまだ知らないことも多い新OSである。まずは,この連載でRC版における変化の一端に触れていただければと思う。

 前回は,コントロール・パネルにある「システムとセキュリティ」カテゴリの中から,手始めに「アクションセンター」を調べてみた。その結果,「ユーザーアカウント制御設定の変更」については,ベータ版とRC版との間にいくつかの違いを発見することができた。今回は,引き続きアクションセンターから「コンピューターの一般的な問題のトラブルシューティング」へと進み,ベータ版との違いを探求してみよう。

トラブルシューティングは日本語化が終了

 Windows 7 RC版の「アクションセンター」の中に「コンピューターの一般的な問題のトラブルシューティング」という項目がある(図1の右)。これはWindows 7の新機能で,プログラムやハードウエアの様々な問題を診断して解決のヒントを提供するというものだ。このトラブルシューティングに使う定義ファイルは,OSにはじめから組み込まれているもの以外に,マイクロソフトやメーカーなどからオンラインで提供される場合もある。この機能はベータ版でも提供されていたが,項目名は「問題の発見と解決(トラブルシューティング)」となっていた(図1の左)。

図1●Windows 7におけるトラブルシューティングの項目名
図1●Windows 7におけるトラブルシューティングの項目名
ベータ版では「問題の発見と解決(トラブルシューティング)」となっているが,RC版では,「コンピュータの一般的な問題のトラブルシューティング」と変更された。
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 また,それぞれのリンクをクリックして開いた画面でも違いがあった。ベータ版ではほとんど英語だった画面が,日本語化され読みやすくなっている(図2)。

図2●トラブルシューティングの画面は日本語化された
図2●トラブルシューティングの画面は日本語化された
ベータ版のトラブルシューティングの画面は,日本語化が終了していない項目が多く,レイアウトも英語を単に日本語化しただけの印象である。RC版では日本語化が終了しており,レイアウトも変更されている。
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