ルーターにshow versionコマンドを入力したときの表示結果を読み解く問題である。show versionコマンドは,IOSをはじめとするソフトウエア情報や,ルーターが搭載する各種ハードウエア情報を確認するためのコマンドである。ルーターに接続してenableと入力した状態の特権モードで実行する。
ルーターのスペック情報を表示
show versionコマンドの表示結果の主な内容を見てみよう。
1行目に表示されたのがIOSのバージョンである(図1の(1))。「Version 12.4(3)」という表示からは,バージョン12.4(3)のIOSが稼働していることがわかる。
また,「Router uptime is 5 hours, 30minutes」という表示から,ルーターが起動してから5時間30分が経過していることもわかる(同(2))。
インタフェースやメモリーなど,ルーターが搭載しているハードウエア情報が同(3)の部分である。インタフェースに注目すると,2個のFastEthernet(100Mイーサネット)インタフェースと4個のシリアル・インタフェースを搭載していることがわかる。
(4)の部分が,コンフィグレーション・レジスタの値である。この値は,ルーターの起動を制御するための値である。「0x2102」は通常起動する場合である。
以上より正解は,選択肢a,c,eの三つである。他の選択肢を見ていくと,図1の(3)より,このルーターはISDNインタフェースは搭載していないので選択肢bは誤り。同じく「125K bytes of NVRAM」という表示より,このルーターが搭載しているNVRAMは125キロバイトなので,選択肢dも誤りである。
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IOS編 第4回「IOSを起動してセッティング」
IOS編 第5回「showコマンドを実践」