今週のIT業界のトピックといえば10日に開幕した「Interop Tokyo 2009」ということになるだろう。しかし現地で取材している記者の感想を聞くと、往年の賑わいと比べると寂しい印象は否めなかったという。かつて関係者が大挙してラスベガス詣でをしたCOMDEXも終了して久しく、総花的なイベントは勢いを失いつつある。Interopでも、同時開催のイベントの方が活気があった。求める者と提供する者の利害が一致したテーマ別の発表会へと時代は変わりつつあるようだ。
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そうした動きの象徴が「デジタルサイネージジャパン(DSJ)2009」だろう。いま話題の「ネットワーク電子看板」であるデジタルサイネージ関連の記事は毎日のようにITproに登場している。今年上半期の注目キーワードと言えそうだ。
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「RSA Conference 2009」も人を集めていた。セキュリティのニュースはITproでも多くを占める。全体的なIT投資は削減されているが、個別のセキュリティアプライアンスの導入意欲は衰えていないというIDCのデータもある。
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毎日のように不況、不況と言う文字が踊ってうんざりという方も多いだろうが、ここに来て日経平均株価などの指標にみられるように、薄日が差し込んできたという見方も出始めてきた。企業の事業戦略発表にも、前向きな展開が見えてきている。ビジネスの種は不況期に仕込むもの、という法則に従えば、何かヒントが見つけられそうだ。
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