iPhoneの登場以来,IT業界の主戦場は,急速に携帯電話に移行し始めた。Webサービスを手がける大手企業がこぞって,iPhone対応を進めているのだ。

 iPhoneのライバルである携帯電話用プラットフォーム「Android」を主導する米Googleは,検索サービスはもちろんGoogle Docs,Google Calendarなど,一通りのサービスをすべてiPhoneに最適化している。今やGoogleのサービスに迫る勢いの人気のミニブログサービス「Twitter」(写真1)もそうだ。「MySpace」,「facebook」(写真2),「LinkedIn」といった主要なソーシャル・ネットワーキング・サービスも,単にWebページをiPhoneに最適化するだけでなく,サービスをより快適に利用できるiPhone専用のアプリケーションを出している。The Wall Street JournalやThe New York Times,USA Todayなどの米国ニュース・サイトも,iPhone用アプリケーションを出している(写真3)。

写真1●iPhoneに最適化したTwitter
写真1●iPhoneに最適化したTwitter
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写真2●iPhoneに最適化したfacebook
写真2●iPhoneに最適化したfacebook
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写真3●iPhone専用アプリを用意したUSA Today
写真3●iPhone専用アプリケーションを用意したUSA Today
GPSを使ってユーザーが今いる場所の天気を表示するサービスなども提供中。
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 日本より1年早くiPhoneが発売された米国のIT業界では,今やiPhone対応はInternet Explorer対応と同じか,それ以上に重要な取り組みになりつつある。IT業界の主戦場は,まさにパソコンからiPhoneやiPhone並みのWebブラウジング機能を備えたAndroid端末,米Palmの新端末「Pre」などに移りつつあるのだ。