■「MetaLAN」は物理的に離れた遠隔地にあるコンピュータの管理に役立つGUIベースのツールである。特定のコンピュータの情報を把握するほか,ソフトウエアを追加・削除したり,レジストリを編集したりすることもできる。
■ネットワークに接続されているコンピュータの状況をまとめて把握して,レポートを簡単に作成することもできる。このため,ネットワークのヘルプデスク・ツールとしても役に立つだろう。
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管理下のコンピュータになんらかのトラブルが発生した際には,ネットワーク管理者としては,そのコンピュータの現在の状況を把握したうえで,できるだけ早期に対応する必要がある。トラブルが発生しているコンピュータが同じセグメントに存在するのであれば直接出向いてトラブルに対処できる。だが,遠隔地の場合にはコンピュータを使用しているユーザーに操作してもらうか,ネットワーク経由でそのコンピュータを管理するリモート・コントロール・ツールを使用する必要が生じることになる。リモート・コントロールのツールとしては,たとえばWindows XPを搭載したコンピュータであれば,Windows標準の「リモート・デスクトップ」機能を使用できるほか,著名なリモート・コントロール・ソフトウエアも多数使用されている。
今回紹介する「MetaLAN」は,単にリモート・コントロール機能だけでなく,ネットワークで稼働しているコンピュータの状態を横断的に把握し,レポートを作成する情報収集ツールとしての機能も併せ持ったユニークなツールである。いわばネットワークの情報収集ツール兼ヘルプデスク・ツールといった機能を有するネットワーク管理ツールだ。
MetaLANの機能は非常に広範に渡る。だが,実際に使用してみると比較的わかりやすい画面構成で的確な情報が得られ,また管理ツールとしても使いやすいネットワーク管理用ツールとしてはおすすめのシェアウエアだ。また,英語版ではあるがヘルプも充実しているので,実際に使用する上ではヘルプ・ドキュメントがかなり役に立つ。