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萩本・匠スタイル研究所

第6回 提案力を高める要求開発のススメ

萩本 順三=匠Lab代表取締役 2009/05/25 日経コンピュータ

 ビジネスとITの摩訶不思議な世界を“創発号”に乗って旅する匠Style研究所。第6回は、第5回に引き続き提案について旅をしてみようと思います。次回は人間の活動における普遍的な成功パターンについて一般常識を超えて追求していきます。今回と次回の旅をするうちに、人間の内なる力を信じることの重要性が見えてくると思います。それでは今日も、常識の世界とは異なる不思議な思考の旅へ出発します。

 僕の要求開発実践では、体験をそのまま形式知として手法化したり、手法化とまではいかないけれど図に起こしたりしながら、できるだけ形に残そうとしています。

言葉を発明する

 手法化や図式化は、暗黙知を形式知に変える際の、とても重要なツールであると考えています。でもそれ以上に効果的な形式知への変換方法があります。それは、言葉を発明することです。

 言葉を発明するというと大げさかもしれませんが、人は言葉によって気づき、動かされることが多いと思うのです。僕もこのことに気がついて、それから言葉を生み出そうと努力しています。要求開発においても、いくつかの重要な言葉を生み出しました。それらの言葉は今も、要求開発を学ぶ人たちに引き継がれています。

 その中で、少し面白いことに気がつきました。言葉は、手法や図よりも応用が利きやすいということです。僕の考えた言葉は、要求開発を学ぶ人たちの中で応用され、日頃の仕事を最適にこなす考え方として適用されているのです。言葉は図ではないのに、その言葉を受け取った人の脳裏に鮮明に“見える化”されているように思えるのです。

 そこで今日は、僕が要求開発で生み出した言葉を使って、例えば提案という行為にどのように応用し、提案力を強化できるのかご紹介してみましょう。

要求を点ではなく面でとらえよ

 「要求を点ではなく面でとらえよ」については、第1回でもご紹介した図1を見ながら考えてみてください。図1は、経営者や開発者に向けて、要求開発をシンプルに説明するために考え出したものです。ここでは、システム要求はシステム設計・開発の「What」であることを示しています。

図1●システム要求はシステム設計・開発の「What」である
[画像のクリックで拡大表示]

 僕も若い頃、まず「何がほしい(what)」ということをユーザーから聞き出しシステム要求を定義し、それから「作り(How)」を考えなさいと指導されたものです。しかし、システム要求の根拠はビジネスオペレーションにあるのです。なぜならビジネスオペレーションが決定されて初めて、システム要求が決まるからです。

 つまりビジネスオペレーションはシステム要求のWhatということになります。また、ビジネスオペレーションの必要性は、ビジネス戦略によって決まります。従って、ビジネスオペレーションは、ビジネス戦略の「How」になります。

 要求開発では、このWhatとHowの“Zの連鎖”を経営者も開発者も理解することが重要なのです。「要求を点ではなく面でとらえよ」とは、一連の業務の流れ(ビジネスオペレーション)の中でシステム要求の必要性を捉えよという意味で使っています。業務フローのように、業務の手続きが“見える化”されている面の上で、点として現れるシステム要求を理解しなさいということです。

 このような考えが基本的に身に付くと、システム提案においても、ビジネス戦略やビジネスオペレーションというユーザーの視点にたって考えられるようになります。

 開発者の視点が、このように変われば、提案内容も大きく変わります。ビジネス戦略やビジネスオペレーションの視点で提案することで、提案内容が、ユーザーのビジネス戦略や業務プロセスに、どう有効なのか明確に説明しようとするようになるのです。

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