システム開発で重要なのは、ユーザーの「真の要求」を明らかにすることです。これを要求定義で行っておかないと、「こんなシステムは要望していない」という具合に、使い物にならないものを作るリスクが残ります。
一般に要求には、ユーザーのなかで顕在化しているものと、潜在化していて言葉や文書になっていないものがあります。私は前者を「ニーズ」、後者を「ウヲンツ」と呼びます。要求定義では、顕在化させる(ニーズとして把握する)ことが重要であり、そのためにはユーザーの頭のなかに、どれだけイメージをさせてあげられるかがポイントになります。そこで話を十分聞いて推測し、相手にはっきりとしたイメージとして認識させることが重要です。