先日,ある知り合いと話をしているとき,RSSに関する話になりました。その中でRSSリーダー(あるいはフィードリーダーって言った方がいいんでしょうか)は何を使っているか,という話をしていたところ,彼は「Thunderbirdを使っている」と言っていて,ちょっと意外に思いました。

 というのも,筆者は最近はほとんどの人がウェブサービス型のRSSリーダーを使っていて,クライアントアプリケーション型のリーダーは余りもう使われていないと勝手に思っていたからです(Thunderbirdは筆者も使っていますが,純粋にメーラーとして使っていて,RSSリーダーとして使ったことはありませんでした)。

 けれどそれは自分がlivedoor Readerを使っていることや,身近にいる人もそうしたウェブアプリケーションのRSSリーダーを利用していることがほとんどだということだけで,ちょっと勝手な思い込みだったのかもしれません。

 その人に,なぜクライアントアプリケーションなのか,と聞いたところ,「いちいちブラウザを立ち上げてアクセスするのは面倒だからだ」と答えました。僕自身は,PCを立ち上げているときはほとんど常にブラウザが立ち上がっていて,ブラウザが立ち上がっているときはほとんど常にlivedoor Readerが開いているので,全然そんなの気になっていませんでした。なので,人それぞれ感じ方が違うんだなあ,と思ったのです。誰もが常にブラウザを立ち上げているとは限らないんですよね。

 もう少し一般化して考えてみると,「アクセスするのが面倒」という感想は,どんなウェブサービスを提供する場合でも当てはまるというか,アクセス増の前に立ちはだかる大きな壁なんだろうなあ,と思いました。ここでウェブサービスと言ったのは,メールやRSSリーダー,ToDoサービス,Googleドキュメントなどに代表される,ウェブ上で使えるオフィススイートなどをイメージしています。

 これらのサービスは,「ツール」として利用することを目的として作られており,それ故に定期的にアクセスしてもらう必要があります。こうしたサービスは継続的に使ってもらうことを目的としていますから,面倒だなんて思われてしまったら,それこそ致命的ですよね。

 というわけで今回は,ウェブサービスにアクセスする際の面倒くささについて考えてみたいと思います。