写真●東洋ビジネス エンジニアリング 千田 峰雄 会長
写真●東洋ビジネス エンジニアリング 千田 峰雄 会長

 「SaaSの提供に本腰を入れるべき時が来た」。こう断言するのは、東洋ビジネスエンジニアリングの千田峰雄会長だ。「昨秋以降の景気悪化をきっかけに、IT資産を所有するのではなく、利用したいと考えるユーザー企業が急増している。この手段として、SaaSに対する関心が強まっている」と述べる。

 千田会長は、国内のISV(独立系ソフトベンダー)の業界団体「メイド・イン・ジャパン・ソフトウェア・コンソーシアム」(MIJS)で理事長を務める。MIJSの参加企業は現在、各社が提供しているソフトウエアをSaaS形態で提供できるようにするための、共同検証作業に取り組んでいる。

 「いち早く事業化できるよう、技術検証を急いでいる。MIJSメンバーだけでなく、クラウドコンピューティングに強いITベンダーと手を組む必要もありそうだ」。千田会長はこう呼びかける。