データセンターに割高感 2割はクラウド利用に前向き
クラウド利用意向は2割データセンターの場所やリソースを気にせずIT基盤を利用できるクラウドコンピューティング型サービスについて、その利用意向も聞いた。設問ではその例として、米アマゾン・ウェブ・サービシーズの「EC2(Elastic Compute Cloud)」や米グーグルの「Google App Engine」を挙げている。 クラウド型サービスをすでに利用している、またはその可能性があるという回答は、合計で19.0%と2割近くになった(図5)。 NECの泓センター長はこれを少ないとみる。「実際にユーザー企業の情報システム担当者と話すと、クラウドへの関心は強い。そうした感触からして、利用意向が約2割にとどまったのはむしろ意外だ」。 これは回答者の役職の7割が、課長、係長、主任、一般社員といった、現場に近い担当者であったことに理由があるかもしれない。「現場はITインフラの安定運用に苦労している。それを踏まえれば、世に認知されて間もないクラウド型サービスの利用に2割もの前向きな回答が寄せられたのは、多いといってよい」と、ソフトバンクIDCの中山氏は分析する。
クラウドはリソース確保しやすさを評価実際にクラウド型サービスにどのようなメリットを感じているのかを聞いた。全回答者の4人に3人が「リソースを動的に得られること」(75.0%)を挙げている(図6)。68.0%で「コストが安くなる」が続き、少し離れて21.5%の「すぐに使える」が3番目に多かった。 この結果を、前述した自社でデータセンターを運営する回答者と、外部の設備を利用している回答者とで分けると、異なる結果が出た。 外部設備利用の回答者では、「コストが安くなる」(74.5%)ことにメリットを感じる人が多い。前述したように、データセンターへの不満として「月額料金の高さ」を挙げる回答者が23.0%もいたことを踏まえると、クラウド型サービスによるコスト低下に期待が集まるのはうなずける結果だ。 全体で4位だった「信頼性が高まる」ことが、外部設備利用の回答者では3番目に多く、27.7%も回答があったことも目を引く。「セキュリティが強くなる」(22.3%)や「すぐに使える」(21.3%)を上回る回答を得た。 一方、自社運営の回答者が1番にあげるのは、「リソースを動的に得られる」で78.6%。事業者の設備の利用者では5位だった「すぐに使える」は、自前運営の回答者には支持を集め26.2%と3番目に回答が多かった。普段、データセンターに必要な設備やIT基盤を自分たちで用意している企業にとって、簡単に素早くIT基盤が入手できることは大きな魅力のようだ。
出典:日経コンピュータ 2009年3月18日号
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