システム開発も終盤を迎えると、「システム移行に伴う運用テスト」を実施します。このとき,夜中の処理で不具合が発生すると、プロジェクト・マネージャには問題解決力が問われることになります。夜中は昼間と違い、対応できる人数も限られ,ベストな判断ができる人が現場にいるとは限りません。そこで、プロジェクト・マネージャの冷静で確実な指示が重要になります。

 「事象を聞いて原因を推測する」「影響範囲を想像する」など、素早く判断し、適切に指示を出し、その実行状況をトレースする必要があるのです。夜中の指示には、プロジェクト・マネージャの本当の賢さが出ることをよく理解してください。

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図●夜中の指示に賢さが出る!
芦屋 広太(あしや こうた)
システムアナリスト/IT教育コンサルタント。SE、PM、システムアナリストとしてシステム開発・システム統合などを経験。この過程で調査・分析した内容を「ヒューマンスキル教育」としてモデル化。現場での教育、雑誌・書籍の発表、セミナー・研修に利用する。