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モバイルが企業のリアルタイム化を加速

第4回 入出力を多様化するBluetooth(後編)

Enterprise Platform編集 2009/04/23 日経コンピュータ
出典:日経コンピュータ 2009年1月15日号pp.128-129
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
目次一覧

 Bluetoothがもつ「プロファイル」は、他の無線方式には例のない特徴だ。この仕組みにより、Bluetoothの業務システム利用が容易になっている。自動車を運転している際に、携帯電話を操作することなくハンズフリー機器の操作だけで通話できるのも、このプロファイルの仕組みで動作している。

業務利用を容易にする「プロファイル」

 これらのメリットを業務システムで利用することを容易にしているのが、Bluetoothがもつ「プロファイル」である。これは、他の無線方式には例のない特徴だ。用途別の上位階層(プロファイル)までを仕様書として制定している。代表的プロァイルと、その下位の階層構造を図1に示す。

図1●Bluetoothの階層構造
[画像のクリックで拡大表示]

 汎用的な携帯電話が、Bluetooth機能を搭載している第1の目的は、自動車の運転中などにハンズフリー機器を使って着信・通話を行うことである。このために「ハンズフリー・プロファイル」が搭載されている。

 第2の目的は、音楽プレーヤ機能またはワンセグ受信機能による音楽・音声のワイヤレスヘッドフォンへの無線送伝だ。第3の目的が、携帯電話内蔵の入出力機能の拡張である。前者のために「アドバンストオーディオ・ディストリビューション・プロファイル(A2DP)」が、後者のために「シリアルポート・プロファイル」が、それぞれ搭載されている。

 図1で示した荷物配送管理システムをはじめ、業務用モバイルシステムで主に活用されるプロファイルは次の3種類だろう。(1)自動車運転中に連絡するためのハンズフリー・プロファイル、(2)プリンタやバーコードスキャナなどを入出力機能として接続するためのシリアルポート・プロファイル、(3)携帯電話を介してサーバーとダイヤルアップ接続しデータを送受信するための「ダイヤルアップ・プロファイル」である。

 図1のシステムにおいて、ルートセールス担当者の操作環境となる端末側では、Windows Mobileを搭載するPDA(携帯情報機器)ベースのハンディターミナルがシステム構成の中心である。ここでの携帯電話は、単にモデムであると見なされている。ハンディターミナル側からのダイヤルアップ・プロファイルによる接続要求を受けて、サーバーにデータを送信する。

 したがって、専用アプリケーションを用意しなくても、携帯電話側の操作は不要だ。自動車を運転している際に、携帯電話を操作することなくハンズフリー機器の操作だけで通話できるのも、この仕組みで動作している。

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