壁紙やカーテンなどを扱うサンゲツは創業以来、JIT（ジャスト・イン・タイム）での商品配送にこだわり続けてきた。内装工事に使われるインテリア部材は現場への納品が遅れると、作業の進ちょくに大きな影響を与えるからだ。だからといって、かさばるインテリア部材を工事現場に早めに届けておくわけにもいかない。ジャストなタイミングで届ける「デリバリー品質」が求められる。物流のノウハウこそが、サンゲツの生命線なのである。
それだけに、サンゲツのCIO（最高情報責任者）に相当する上原健・取締役経理部長兼情報システム部長は「JITにこだわったSCM（サプライチェーン・マネジメント）改革を推進することで、顧客満足度を上げていく」と自らの重要課題を語る。2008年5月には、関東エリアで2番目となる在庫拠点を新設した。
注文処理業務の効率化も、JITの重要な課題だ。サンゲツの社員が取引先からの注文情報を入力する画面インターフェースを改善してきた。経験の浅い新人でもすぐに担当できる画面に改良した。その成果で、1件当たりの入力作業を、2年前の約3分の1の時間でこなせるようになった。同じ時間で3倍の受注をこなせるようになったわけだ。
上原取締役は「社員の勘と経験だけに頼る仕事のやり方をやめ、誰でも同じレベルの仕事ができる仕組みを情報システムを使って構築していく。それがJITへの早道だ」と話す。
◆経営トップとのコミュニケーションで大事にしていること
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・『花はふしぎ』（岩科 司 著、講談社刊）
・『戦国の合戦』（小和田 哲男 著、学習研究社刊）
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