■「Password Creator TypeB」は，マウスのランダムな動きと乱数を組み合わせて，多数のパスワードを一度に作成するフリーウエアである。
■ランダムで解読されにくいパスワードを一度に多数作成できるので，ネットワーク・アカウントの管理などに役に立つ。パスワードに利用する文字列を細かく設定することもできる。
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ネットワーク管理者の大切な仕事の1つにアカウント管理がある。たとえばActive Directoryを運用しているネットワークの場合，運用上のセキュリティ・ポリシーに適合するようにパスワード・ポリシーが設定しているケースが多いはずだ（Active Directoryにおけるデフォルトのパスワード・ポリシーについては，Microsoft社のTechnetの解説記事「ステップバイステップガイド：Windows Server 2003 Active Directoryにおける強力なパスワードポリシーの強制」などを参照されたい）。ネットワーク管理者にとっては，ユーザー・アカウントやインターネット・メールのアカウントを多数設定しなければならない，新入社員や人事異動の時期には気が重くなることもあるだろう。このようなときに，パスワード・ポリシーに適合するようなパスワードを多数作成するのは，骨の折れる仕事でなるべく効率よくこなしていきたいところだ。
強いパスワードを効率的に作成する
多数のパスワードを効率よく作成するには，パスワード作成のためのツールを使えば簡単である。パスワード作成ツールとして公開されているフリーソフトやシェアウエアは数多く，どれを選んだらよいか迷うほどである。今回は，その中から十分な強度のパスワードを数多く効率的に作成することができるツールとして「Password Creator TypeB」を紹介したい。
Password Creator TypeBは，コンピュータによって作成される疑似乱数と，マウスのランダムな動きを組み合わせてパスワードを作成する。そのため，ほぼ完全にランダムな文字の組み合わせからなるパスワードを一度に多数作成できる点が特徴のフリーソフトである。開発時期はやや古いが，Windows Vistaでも問題なく使用でき，非常に使いやすいツールとしてお薦めしたい。
