写真1●NTT東日本の霞ヶ関データセンター内にあるオペレーション・ルーム
写真1●NTT東日本の霞ヶ関データセンター内にあるオペレーション・ルーム
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 NTT東日本は2009年1月15日から,霞ヶ関データセンター(2000年開設)を皮切りに,ブレードサーバーなど集積度の高い機器を効率的に収納できる「高密度・高発熱IT機器対応メニュー」の提供を開始している。このメニューに対応し,同センターに新たに用意されたサーバー・ルームでは,ラック全体をブレードサーバーで埋める高密度の機器配備が可能だ。

 従来のサーバー・ルームの電源は,1ラック当たり最大で定格40A。一方,新設したサーバー・ルームでは標準で80Aの利用が可能で,最大160Aまで拡張できる。サーバー・ルームの構造にも気を配った。床下を通ってラックに入れる空調の冷気を,天井から強制的に吸引し,暖気の滞留を防ぐことで冷却効率を高めた。床の耐荷重も1平方メートル当たり1トンという。オペレーション・ルーム(写真1)では,24時間365日体制で問い合わせ,監視・故障に対応する。

通信サービスとセンターを一体管理

 同社は「Ephelio(イフェリオ)データセンター」の名称で,東日本17都道府県に総床面積7万平方メートルのデータセンターを展開する。「いずれも県庁所在地など交通至便な地にある。また,通信サービスとセンター両方の信頼性を確保している」と,同社の近藤俊一氏(ビジネスユーザ事業推進本部 ネットワークソリューション部 ソリューション開発部門 データセンタ担当 担当部長)は語る。バックアップ回線では,同社に限らず,他社の通信サービスも利用可能だ。

 各センターは,通信交換機を置いていたスペースをデータセンター・フロアに転換して提供している。基本的に震度7クラスの地震への耐震性があるほか,近年建設した施設は制震あるいは免震構造を採用している。ハウジング・ラックと二重床も震度7クラスの揺れに耐える。

基本情報
●名称:霞ヶ関データセンター
●場所:東京都千代田区
●最寄り駅:要問い合わせ
●料金:1ラック当たり月額19万4000円~(定格100V/20Aの場合),「高密度・高発熱IT機器対応メニュー」は要問い合わせ