FlashCS3には,定番のパーツをムービー内で使用できる「コンポーネント」が用意されています。代表的なコンポーネントの使い方を学習しましょう。
前回の記事では,FlashCS3にあらかじめ用意されている「fl」パッケージのコンポーネントの基本的な使用方法をご紹介しました。今回は,個々のコンポーネントをピックアップし,具体的なコードの記述方法をご紹介します(図1)。
また,FlashCS3のコンポーネントは,あらかじめステージ上に配置し,デフォルト値を[コンポーネントインスペクタ]を使って設定する事もできますが,今回は,配置からデフォルト値の設定,イベント処理の割り当てまで,すべてActionScriptのコード上から設定を行ってみましょう。
まずは肩慣らし「Button」コンポーネント
まずはButtonコンポーネントを使って,おさらいと肩慣らしです。任意のコンポーネントを使用するには,まず,使用したいコンポーネントを[ライブラリ]パネルに登録する必要がありましたね(図2)。
ライブラリにコンポーネントを追加したら,[リンケージ]欄を見て,クラス名を確認しておきましょう。また,初めて使うコンポーネントであれば,クラス名を基にヘルプで検索し,その使い方を確認するのがよいでしょう。
Buttonコンポーネントでよく使うプロパティやメソッドは,以下のような物があります(表1)。
プロパティ/メソッド | 説明 |
---|---|
labelプロパティ | ボタンに表示する文字列 |
xプロパティ | x座標 |
yプロパティ | y座標 |
widthプロパティ | 幅 |
heightプロパティ | 高さ |
moveメソッド | 配置する/移動する |
また,よく使うイベントには以下のような物があります(表2)。
イベント | 説明 |
---|---|
click | ボタンクリック時に発生 イベント定数:MouseEvent.CLICK イベントオブジェクト:MouseEvent |
このように,使用するコンポーネントで使いそうなプロパティと,使いそうなイベントを調べておきます。また,イベントを調べる際には,イベント定数と,addEventListenerメソッドを使って関連付けた関数に渡されるイベントオブジェクトの種類も調べておくのがよいでしょう。