■「CDCheck」は作成したCD/DVDメディアが正常に読み込めるかどうかチェックし,エラーが検出されたときは,できるだけデータを復旧させるツールである。
■読み取りエラーが発生したメディアから,可能な限りデータを復旧させる手段も準備されているので,経年劣化で読み取れなくなった古いCD/DVDなどの救済にも役に立つ。またCD/DVDだけでなく,ハードディスクやUSBメモリーからのデータ復旧も可能だ。

■ソフト名 CDCheck(バージョン3.1.14.0)
NT 2000 XP 2003 vista
英語
■開発 Mitja Perko氏
■URL http://www.kvipu.com/
■ファイル CDCheckSetup.exe(1,554,889バイト)
■対応OS Windows NT/2000/XP/2003/Vista
■価格 無料(フリーソフトのライセンス・キーを取得する必要がある)
■評価
(5段階)
★★★★

 以前に作成したCD-RやDVD-Rが経年劣化を起こし,データが一部読み取れなくなった経験のあるユーザーは多いだろう。こんな場合,通常はメディアからのデータ読み込みに異常に時間がかかったり,あるいは読み取り不可能な場合も出てくるので,その時点でCD-RやDVD-Rをやむを得ず破棄するような事態もあり得る。大切なデータをバックアップする目的でCD-RやDVD-Rを使用した場合は,なおさらのこと,データがきちんと読み出せるかどうか心配になってくる。

 今回紹介する「CDCheck」は,このようなメディアのトラブルにある程度対応できるツールで,CDやDVDメディアからデータがきちんと読み出せるかどうかをチェックし,もし異常がある場合は,そのメディアから可能な限りデータを修復することを目的としたツールである。基本的には有料のソフトウエア($15.00~)だが,個人使用に限りフリーソフトとして使用できる(ただし,無料使用のためのライセンスを取得する必要がある)。

日本語化パッチを使い日本語環境で操作可能

 CDCheckは英語版のソフトだが,Katgum(日本語化工房-KUP)氏による日本語化パッチが公開されている。このパッチを使用して日本語化すればよいだろう。図1がオリジナルの英語版のメイン画面で,日本語化した場合のメイン画面は図2のようになる。以後は,日本語化された画面を使って紹介していこう。

図1●CDCheckのメイン画面(英語版)
図1●CDCheckのメイン画面(英語版)
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図2●CDCheckのメイン画面(日本語パッチをあてた状態)<br>ドライブ情報の上部にある「CD情報」をクリックすると,チェックの対象となっているCDやDVDメディアの情報(メーカー情報や使用している色素の情報など)が表示される。
図2●CDCheckのメイン画面(日本語パッチをあてた状態)
ドライブ情報の上部にある「CD情報」をクリックすると,チェックの対象となっているCDやDVDメディアの情報(メーカー情報や使用している色素の情報など)が表示される。
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 図2のメイン画面は,4つのペインから構成されている。上段に表示されているツールバー・アイコンすべての操作を実行することができる。中段の左側のペインにはコンピュータのドライブ・ツリーが表示されている。ここで,チェックあるいは修復したいドライブ(フォルダやファイル)を選択する。右側のペインは,選択したドライブのチェックまたは修復処理を行う際の読み込み状況などがリアルタイムで表示されるようになっている。画面下部のペインは,読み込みエラーが発生した場合のエラー情報,あるいは修復の際のファイル情報などが表示される部分である。