■「スタートアップチェッカー」は,Windowsスタートアップ時に常駐するスタートアップ・プログラムやプロセス,サービスなどを管理するツールである。
■そのほかに,プロセス,サービスを管理することもできる。また,新たなスタートアップ・プログラムがエントリされるのを監視し,チェックする機能もある。
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Windowsが起動する際に自動でスタートアップするプログラムを管理するには,通常はWindows標準のツールである「msconfig」を使用すればよい。だが,あまり慣れていないユーザーにとって,msconfigは使いやすいツールとは言い難い。その最大の理由は,スタート・メニューやレジストリに登録されているスタートアップ・プログラムについての説明が一切ないことだろう。そのため,たとえばWindowsの起動の際に組み込まれる不審なプログラムを停止させようと思っても,どのプログラムが該当するのかわかりにくかったり,あるいは関連するプログラムやサービスを見落としたりする可能性もある。
こうした使いにくさを改善するめのツールとして,いわゆる「スタートアップ制御(管理)」ツールというものが,フリーソフトやシェアウエアとして数多く公開されている。今回は,これら多数のフリーソフト・シェアウェアのなかでも使いやすいツールとしてお薦めできる「スタートアップチェッカー」を紹介したい。
常駐プログラムに加えプロセスやサービスも管理可能
スタートアップチェッカーは日本語のツールである。その機能は,大きく次の4つに区分できる。
(1)スタートアップ・プログラムの管理:スタート・メニューやレジストリに登録されている自動起動プログラムの起動状態を制御する(停止や起動を設定)。
(2)プロセス管理:Windowsシステムで動作しているプロセスを確認し,その状態を制御する(必要に応じて終了させたりする)。
(3)サービス・プログラム管理:Windowsシステムにエントリされているサービス・プログラムをチェックし,その管理を行う(起動,停止など)。
(4)あたらな常駐プログラムの監視:タスクトレイの通知領域に常駐し,新たにインストールされたプログラムがスタートアップに登録される場合に警告する。
公開されているフリーソフトやシェアウエアとしてのスタートアップ管理ツールは,(1)の「スタートアップ・プログラムの管理」機能をベースに,(2)の「プロセス管理」や(3)の「サービス・プログラム管理」を兼ねたものが多い。ところが,この「スタートアップチェッカー」は,(4)の新たなプログラムのインストールを監視し,スタート・メニューやレジストリに登録される自動起動プログラムがあれば,ただちに警告する機能をもっているのがユニークな点だ。