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ニュース解説

日経ニューメディア

「日本のアプリが世界進出」アプリックスがiアプリ変換ツールを開発した理由

2009/03/17
松浦 龍夫=日経ニューメディア
出典:日経ニューメディア 2009年3月9日号  12ページより
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 「日本メーカーが開発した携帯向けのアプリケーションが,世界に打って出るための重要なツールになると考えている」。アプリックス代表取締役の郡山龍氏は,NTTドコモの携帯電話機で動作するiアプリをiPhoneやAndroid,ゲーム機などに移植するためのアプリケーション変換ツールについて,このように説明する。

 郡山氏によると,日本メーカーが開発した携帯電話機向けのアプリケーション,特にゲームが世界で売れる土壌がそろいつつあるという。それは,(1)アプリケーション・マーケットが増えており,世界中の携帯電話ユーザーにゲーム販売が可能になりつつある,(2)カジュアル・ゲームが世界で受け入れられている,というものだ。「単純に横スクロールするゲームや落ち物ゲームほど,言葉の違いによる制約を受けにくい」(郡山氏)。

 しかしこれまでは,日本の携帯向けアプリケーションを世界のユーザーに届けられない要因があった。それは,アプリケーションの移植にかかる手間が大きいことだった。iPhoneやAndroidなど移植するプラットフォームごとに再コーディングする必要があり,開発にかかる人件費を月額利用料金が数百円のアプリケーションで回収できないリスクがあったのだ。

 アプリックスはこの要因を解決するために変換ツールを開発したと2009年2月16日に発表した。変換ツールを使えば,iアプリという一つのアプリケーションから,iPhone用やAndroid用といった各プラットフォーム向けのアプリケーションを自動生成できる。

 変換ツールを使うメーカーが増えれば,iアプリ用に開発されたゲーム・アプリケーションを他のプラットフォームでの利用が可能になる。これは移動体通信事業者やゲーム機メーカーにも,メリットがある。魅力あるアプリケーションを自社端末に搭載できれば,ユーザーの利用料増加につながるからだ。変換元になるNTTドコモにとっても,真っ先にiアプリとして開発される機会が増えるという利点がある。

 現在iアプリの移植先は,iPhoneとAndroid,Windows MobileおよびS60である。「まだ詳細は言えない段階だが,iアプリ変換ツールをゲーム機メーカーやNTTドコモ以外の移動体通信事業者が採用して,アプリケーション開発メーカーに提供する予定である」(郡山氏)。アプリックスは,アプリケーション開発メーカーからアプリケーションの収益に応じた利用料を受け取る。

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