Visual Basic 2008 Express EditionのSP1ではないものでは,ツールボックスの「Visual Basic PowerPacks」という項目には,フォームを印刷するPrintFormコンポーネントがあるだけだった(図1)。SP1では,線を引くLineShape,楕円を描くOvalShape,四角形を描くRectangleShape,DataGridViewよりもレイアウトを詳細に制御できるDataRepeaterコントロールが含まれる(図2)。

図1●Visual Basic 2008 Express EditionのSP1ではないものでは,「Visual Basic PowerPacks」のコントロールはPrintFormだけだ
図1●Visual Basic 2008 Express EditionのSP1ではないものでは,「Visual Basic PowerPacks」のコントロールはPrintFormだけだ
図2●SP1では,三つのシェイプ・コントロールと,DataRepeaterコントロールが追加された
図2●SP1では,三つのシェイプ・コントロールと,DataRepeaterコントロールが追加された

 筆者が試したところでは,有償版のVS2008 Professional SP1のVisual C#と,Visual C++の「CLR」→「Windowsフォームアプリケーション」のツールボックスには,図2と同様のVisual Basic PowerPacksが入っていて利用できた。ただ,Visual C# Express Edition SP1と,Visual C++ Express Edition SP1では,その項目はなかった。

 図3はDataRepeaterコントロールの使用例だ。コントロールをフォームに一つ貼り付けて,データソースからテーブルをドラッグ&ドロップするだけで,データを閲覧,編集するプログラムを作成できる。

図3●DataRepeaterコントロールの使用例。3件のレコードが繰り返しの形で表示されている。もっと多ければ,スクロールできるようになる
図3●DataRepeaterコントロールの使用例。3件のレコードが繰り返しの形で表示されている。もっと多ければ,スクロールできるようになる