今週はJava SE 6u10の機能のうち,Nimbus Look&Feelを取りあげます。
読者の皆さまがご存じの通り,SwingはLook&Feelによって外観を変更することができます。デフォルトではMetal Look&Feelが使用されます。その他にもプラットフォームによっても異なりますが,Windows,Mac,Motif,GTKなどを使用することができます。また,Metal Look&FeelはJ2SE 5.0から変更されOceanと呼ばれています(Look&Feel名はMetalのままです)。
そして,Java SE 6u10で追加されたLook&FeelがNimbusです。
Nimbus Look&Feel
NimbusとはどのようなLook&Feelなのでしょう。それを知るための格好のサンプルがSwingSet3です。
SwingSet2というサンプルであれば名前を聞いたことがある方も多いかもしれません。JDKに付属しているサンプルの一つですね。SwingSet3は同じようにJDKに付属しているサンプルです。
JDKをインストールしたディレクトリの下にdemos/jfc/SwingSet3ディレクトリがあります。そこにreadme.htmlがあるはずです。このreadme.htmlにSwingSet3を実行するJNLPファイルへのリンクがあります(図1の赤四角の部分)。
リンクをクリックすると,Java Web Startを使用して,SwingSet3が起動します(図2)。SwingSet3はNimbus Look&Feelが使用できれば,デフォルトでNumbus Look&Feelを使用します。今までのMetal Look&Feelなどに比べるとスマートではないですか。グラデーションを多用し,今風のLook&Feelになっています。
残念ながら,SwingSet3のソースはJDKに含まれていません。もし興味がおありでしたら,java.netにあるSwingSet3プロジェクトを参照してください。