日経ソフトウエア2008年12月号にて掲載した「Visual Studio 2008 Service Pack 1 ここがスゴイ20!」をお届けします。Windows環境で定番の開発ツールの概要,新機能,性能までを紹介します。VS2008を使ったデータベース・アクセスについては2009年4月号「VBとC#で楽勝!データベース開発の基本」で紹介しています。 ※ 記事は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります。

 Visual Studio 2008(以下VS2008)は多くのソフトウエアで構成される。表1は無償版であるVisual Studio 2008 Express EditionsのSP1ではないもの(以下VS2008EE)をWindows Vista Business Service Pack 1(x86)に標準的な手順でインストールしたときのプログラム一覧の例だ*1

 実行環境として「.NET Framework 3.5」が,データベース管理システムとして「SQL Server 2005」が入り,VS2008EEの柱となる四つのビジュアル開発ツール「Visual Basic(以下VB)」「Visual C#(以下VC#)」「Visual C++(以下VC++)」「Visual Web Developer(以下VWB)」がインストールされている。

表1●Visual Studio 2008 Express Editions(SP1ではないもの)に含まれるソフトウエア。大きさは,必ずこの値になるとは限らないので注意
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表1●Visual Studio 2008 Express Editions(SP1ではないもの)に含まれるソフトウエア。大きさは,必ずこの値になるとは限らないので注意

 アプリケーション・ソフトがインストールされていないクリーンな環境に,「Visual Studio 2008 Express Editions with Service Pack 1」を収録したDVD-ROM(ムック「ゼロから学ぶ! 最新Visual Basic 」の付録DVD-ROMなど)を使用して,Visual Studio 2008 Express Editions Service Pack 1(以下VS2008EESP1)を標準的な手順でインストールしたときの,プログラムの一覧を表2に示す。

 見るとわかる通り,表1とは大きく違っている。.NET Frameworkは「.NET Framework 3.5 SP1」になり,データベースは「SQL Server 2008」になった。VB,VC#,VC++,VWBの名称にも「SP1」と付いている。

表2●Visual Studio 2008 Express Editions Service Pack 1に含まれるソフトウエア。大きさは,必ずこの値になるとは限らないので注意
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表2●Visual Studio 2008 Express Editions Service Pack 1に含まれるソフトウエア。大きさは,必ずこの値になるとは限らないので注意

 注意しなければいけないのは,VS2008EEをインストールした表1の状態で,VS2008EESP1をインストールしても,表2の状態には移れないということだ。