筆者の一貫した主張は,携帯電話ビジネスの「オープン化」である。事業者の不透明な会計収支を問題とし,算出根拠をオープンにすることで料金を今より3割以上下げられると主張する。

 さらに,端末,ネットワーク,コンテンツなどのすべてを事業者が握るビジネス構造に問題を呈し,新サービス創出のためにもオープン化が欠かせないと結論付ける。そしてこれらの主張は,国内の事業者が今後米アップルや米グーグルなどの海外勢力と戦う上での警鐘になっている。

ケータイ料金は半額になる!

ケータイ料金は半額になる!
山崎 潤一郎著
講談社発行
1365円(税込)