■「HDD SCAN」はハードディスクなど外部記憶装置の状態をチェックするフリーウエアである。ディスクに記録してあるS.M.A.R.T情報に基づいてハードディスクの現在の状況を表示したり,データの読み書きエラーの有無をチェックするための機能ももつ。
■大切なデータを保存したハードディスクやUSBメモリーの「健康診断」やエラーチェックを簡単かつわかりやすく実行したいユーザーにお勧めのツールである。

■ソフト名 HDD-SCAN(バージョン2.0)
2000 XP vista 2003
日本語
■開発 ドリムクリエート社
■URL http://www.hdd-data.jp/
■ファイル GMHDDSCANv20.exe(877,568バイト)
■対応OS Windows 2000/XP/2003/Vista
■価格 無料
■評価
(5段階)
★★★★

 ハードディスクは一定の耐用年数があり,いつかは使用中に読み取りや書き込みのエラーが発生するもの,と考えていた方がよい。このため,ハードディスクの「健康診断」を実行するツールは数多い。たとえばメーカー製品の場合は,ハードディスクやメモリーのエラー・チェックをするツールが準備されていることが多く,Windowsが起動する前の画面(BIOS画面)などから,メニューで診断ツールを使える場合がある。また,Windows自身には「chkdsk.exe」など,ハードディスクに不良セクターがあるかどうかチェックするとともにエラー訂正を行うための標準ツールもある。こうしたハードディスク診断ツールを使用した経験のあるユーザーも多いことだろう。

 また,最近のハードディスクには「S.M.A.R.T(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)」と呼ばれる,ハードディスクに起こり得る障害や故障をできるだけ早期に見つけ出すための機能が組み込まれるようになっている。このS.M.A.R.Tから得られる各種情報を分析することで,ハードディスクの状態を把握することができるようになってきた。しかしながら,このS.M.A.R.Tにより得られる情報は,一般のユーザーにとってはなじみのないデータの羅列であることが多い。そのため,使用しているハードディスクが,はたして「健康」な状態なのか,そうでないのかを,S.M.A.R.T情報から簡単に把握するのは難しい。そのような背景から,コンピュータに取り付けられたハードディスクのS.M.A.R.T情報を取得し,これらの結果から,現在のハードディスクの状態をわかりやすく表示するツールも数多く公開されている。