カーネルの設定とビルド

 続いては,カーネルの設定を行います。「make i386_defconfig」としてi386用のデフォルト設定を適用した後,「make menuconfig」でAndroidを動作させる為に必要なドライバの組み込み設定を行います。

 注意点としては,本記事執筆時(2009/2/16)のカーネルでは,「Android pmem allocator」と「Android alarm driver」をオフにしないと当該箇所でコンパイル・エラーになってしまうことが挙げられます。下記のように両項目がオフになっている事を確認してください。

$ cd kernel Enterキー
$ make i386_defconfig Enterキー
$ make menuconfig Enterキー

##以下のように組み込むドライバを設定する##

General setup --->
[*] Enable the Anonymous Shared Memory Subsystem
Power management options --->
[*] Wake lock
Device Drivers --->
[*] Misc devices --->
[*] Network device support --->
[*] Ethernet (1000 Mbit) --->
[*] Atheros L1E Gigabit Ethernet support (EXPERIMENTAL)
[ ] Android pmem allocator
Graphics support --->
<*> Support for frame buffer devices --->
[*] VESA VGA graphics support
<*> Real Time Clock --->
[ ] Android alarm driver

 環境によってはネットワーク・インタフェースの設定を別途行う必要があります。上記の例ではEeePC 701向けの設定を示していますが,もし自分が使っている機種でネットワーク接続ができないようでしたら,Windowsなどで使用しているネットワーク・インタフェースを確認し,該当するドライバを有効にしてください。

 ドライバの選択を終えたら,設定に基づいてカーネルのビルドを行います。

$ make Enterキー
$ cd .. Enterキー