「省エネ対策と省スペース化にこだわった製品を作ることは、日本のメーカーのお家芸だ。ここで海外ベンダーに負けるわけにはいかない」。こう意気込むのが、日立製作所の渡部眞也エンタープライズサーバ事業部長だ。「当社はグループを挙げて、消費電力量が課題になるデータセンター向けの省エネ技術の研究・開発に力を注いでいる」(同氏)。
既に研究の成果も出始めている。2009年3月末に提供を開始する省エネ型データセンターの構築サービスがそうだ。同サービスを活用したデータセンターを「モジュール型データセンタ」と日立は呼ぶ。
「モジュール型データセンタは、従来のデータセンターに比べ、消費電力量を3割削減できる」。渡部事業部長はSIerやデータセンター事業者に向けて、こうアピールする。