この連載では,ベータ版が提供された次期クライアントOS「Windows 7」の詳細をいち早く検証している。今回は,前回のタスクバー編で紹介し忘れた「通知領域」の変化と,スタート・メニューについてお伝えする。

細かなカスタマイズが可能になった通知領域

 まず,前回のタスクバー編で通知領域(システムトレイ,タスクトレイ)について触れるのを忘れていたので,ここで補足しておこう。

 タスクバーの右側には,「通知領域」と呼ばれる領域がある。ここには,常駐しているアプリケーションのアイコンや時計などが並んでいる。Windows 7では,この通知領域の通知アイコンをボックスの中にまとめたり,条件によって表示方法をカスタマイズすることができる。Vistaでも,タスクバーのプロパティで,通知領域の表示/非表示を選択できたが,Windows 7では「通知のみ表示」といったさらに細かい設定が追加された。

 通知領域をカスタマイズするには,通知領域で右クリックして「プロパティ」を選択する(図1)。すると,システム・アイコンのオンオフを選択できるウインドウが開く。ここで,「時計」や「音量」,「ネットワーク」,「電源」といった個別のアイコンごとに表示/非表示を切り替えられる(図2)。

図1●システム・アイコンをカスタマイズするには通知領域を右クリックして「プロパティ」を選択する
図1●システム・アイコンをカスタマイズするには通知領域を右クリックして「プロパティ」を選択する
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図2●個別のシステム・アイコンごとに表示/非表示を切り替えられる
図2●個別のシステム・アイコンごとに表示/非表示を切り替えられる
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 また,Windows 7ではアプリケーションの通知アイコンをカスタマイズできる。カスタマイズしたい場合は,図2のシステム・アイコンのオン/オフを切り替える画面で「通知アイコンのカスタマイズ」を選ぶか,図1の通知領域を右クリックしたメニューから「Custmize notification icons」を選ぶ(図3)。また,通知領域にあるボタンをクリックして表示されるアイコンボックスの中から「カスタマイズ」を選択する方法もある(図4)。

図3●アプリケーションの通知アイコンをカスタマイズするには通知領域を右クリックしたメニューで「Custmize notification icons」を選ぶ
図3●アプリケーションの通知アイコンをカスタマイズするには通知領域を右クリックしたメニューで「Custmize notification icons」を選ぶ
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図4●通知アイコン内の三角のボタンをクリックして表示されるアイコンボックスの中から「カスタマイズ」をクリックしてもアプリケーションの通知アイコンをカスタマイズできる
図4●通知アイコン内の三角のボタンをクリックして表示されるアイコンボックスの中から「カスタマイズ」をクリックしてもアプリケーションの通知アイコンをカスタマイズできる
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図5●通知アイコンの表示をカスタマイズする設定画面
図5●通知アイコンの表示をカスタマイズする設定画面
通知アイコンごとに,「アイコンと通知を表示」/「アイコンと通知を非表示」/「通知のみを表示」の選択ができる。
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 これらの操作をすると,通知アイコンの表示内容をカスタマイズするメニューが表示される(図5)。このウインドウでは,「Action Center」(Security Centerの範囲を拡大したもの),「電源」,「ネットワーク」,「音量」といった通知アイコンごとに,「アイコンと通知を表示」/「アイコンと通知を非表示」/「通知のみを表示」の選択ができる。これにより,タスクバーの中の表示内容を整理できるだけでなく,アイコンの不要なアニメーション表示を減らすことでノート・パソコンなどでバッテリの持続時間を伸ばせるようになる。