本題に入る前に,chumbyのファンである皆さまにお知らせがあります。chumbyの開発元,米chumby Industries社のCEOであるSteve Tomlin氏にインタビューを打診したところ,快諾頂きました。忙しい方のためスケジューリングが難航しておりますが,近日中にインタビューする予定です。早ければ次回,インタビューをお届けできると思います。お楽しみに。

 さて,ここからが本題です。2008年末に,chumbyを日本語に対応させる「chumby日本語化キットRC版」の配布が開始されました。このモジュールをchumbyにインストールすれば,ユーザー・インタフェースが日本語化されるだけでなく,日本語を使ったウィジェットの作成や配布が可能になります。日本語化キットは,chumbyの国内代理店であるジークス社のWebサイト
http://www.chumby.jp/news/japanease2.html)からダウンロードできます。

chumbyを日本語化する

 日本語化の作業はとても簡単です。まず,上記サイトから日本語化キットをお手持ちのパソコンにダウンロードして,パソコン上でファイルを展開します。圧縮ファイルを展開すると5つのファイルが生成されるので,それらのファイルをUSBメモリーのルート・ディレクトリにコピーします。

 chumbyの電源が切れた状態で,ファイルを格納したUSBメモリーを本体背面のUSBポートに接続します。chumbyの電源を入れると,日本語化に必要な約1.5Mバイトファイルがchumby本体に自動的にコピーされます。日本語化が成功すると,「コントロールパネル」が日本語で表示されます。この作業は1回実施すれば良く,次回以降はUSBメモリーを使用する必要はありません。

 ただし,既存のウィジェットを日本語で表示しようとすると文字化けします。これは,新たに追加された日本語フォントを既存ウィジェットで利用する設定がされていないためです。日本語を正しく表示をするには,ウィジェットの作成時に使用するフォントとして「_typewriter」を指定する必要があります。つまり,既に存在する膨大なウィジェットは,作者がバージョンアップ時に日本語に対応(_typewriterフォントを使用)しない限り,日本語表示はできません。