経営効率を高めるうえで、業務改革は不可欠です。ところが、業務改革が長続きせず途中でとん挫したり、期待以上の成果が出なかったりと、あまりうまくいっていない企業が多いのも事実です。

 そこで、数々の業務改革を手掛け、成果を上げてきたリコー取締役副社長執行役員の遠藤紘一さんに、うまくいかない根本的な原因を明らかにして、成功するための処方せんを提示していただきます。

 このコラムは、日経情報ストラテジー2008年7月号から同12月号まで6回に渡って連載していただいた「リコー遠藤副社長が現場リーダーに指南 間違いだらけの業務改革」を転載したものです。日経情報ストラテジーの連載時には、読者から好評を博しました。

 業務改革にまつわる本質的な問題点と解決策を具体的な事例によって分かりやすく説明しているので、とても参考になります。業務改革に関する間違った見方が修正され、成果に直結する新たな気づきが得られると思います。

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遠藤 紘一(えんどう こういち)氏
リコー 取締役副社長執行役員CSO兼全社構造改革担当
 1966年に武蔵工業大学工学部を卒業後、リコーに入社。90年コンポネント事業部長、93年取締役情報システム本部長兼システムユニット事業部長などを経て、2000年に専務取締役。生産、資材購買、情報システム、経営企画、広報、SCM、法務など多くの部門を率いた。2008年4月から現職。日本情報システム・ユーザー協会や経団連情報化部会、経済産業省CIO戦略フォーラムなど、社外でもIT活用に多くの提言を行っている。