通話料が割高と思われがちな携帯電話。真っ先にコスト削減のやり玉に挙がる。だが定額料金サービスをうまく使えば通話料は大きく減らせる。

 各通信事業者が提供する企業向けの定額料金サービスを使うと月額基本料金と追加の定額料金だけで、社員同士の通話が無料になる。

 内線電話代わりに携帯電話を使う道が開ける。離席時でも連絡を取りやすくなる上に、外出先からの電話連絡も気軽にできるようになる。営業のように外出の多い部署ではコスト削減に加えて、生産性の向上にも役立つはずだ。

 気になる料金は例えばNTTドコモの場合、2~10回線で月額基本料980円(2年契約)だけ。11~300回線の場合には、月額基本料金が2625円(同)からで、これに945円を追加すればグループ内での通話が無料になる。いずれも1回線当たりの税込みの料金だ。

表●携帯電話事業者が提供する法人向け音声定額サービス*1 (料金は税込み)
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表●携帯電話事業者が提供する法人向け音声定額サービス*1 (料金は税込み)

 携帯-固定電話間の通話定額サービスもある。KDDIのサービスは、2~299回線でau携帯電話とKDDI固定電話間が通話し放題。ソフトバンクは、ソフトバンクモバイルの携帯電話とソフトバンクテレコムの固定電話間の通話定額サービスを2008年6月から提供している。