「Webサイトを印刷したら不要なページが延々」「文書を打ち出してみたがレイアウトが気にいらず再印刷」。一人ひとりに悪気はないのだろうが、何百何千人の社員では大きなムダだ。こうした問題を解消するには、「仮想プリンタ」と呼ぶソフトが有効だ。“印刷”しても後戻りできるようになる。

 日本システムディベロップメント(NSD)の「FinePrint 5」を例に説明しよう。出力先のプリンタとしてFinePrintを選び印刷すると、画面上に出力イメージが表示される。ここまでは一般的なプレビュー機能と変わりないが、FinePrintは画面でページをめくりながら不要なページを削除したり、2面・4面といった割り付けなど自在に変更できる。試行錯誤を重ねた後、「印刷」を指示すると初めて実際のプリンタで印刷が始まる。

 NSD社内の実績では、用紙代とトナー代を合わせた年間の印刷費を226万6000円から147万3000円まで減らせたという。80人の部署なので1人当たり年間1万円弱の節約ということになる。

 気になる価格は10~14ライセンスで1ユーザー当たり7140円(税込み)から。無償の試用版もあるので、試してみるとよいだろう。