紙送りローラーなどのメカ部分を抱えるプリンタは、パソコンやサーバーに比べると故障しやすい。だが購入後半年から1年程度の標準保証期間が過ぎると、それ以降の故障は原則としてユーザー負担となる。年2万~3万円を払って保証期間を延長するのでなければ、故障のたびにスポットで修理を依頼しなければならない。そしてスポット修理には最低でも3万円程度かかる。

写真●OKIデータは10月末に出荷を始めた新機種以降、無償保証期間を半年から5年間に延長した
写真●OKIデータは10月末に出荷を始めた新機種以降、無償保証期間を半年から5年間に延長した

 OKIデータが2008年10月に発売した新機種は、修理費の負担を嫌うユーザーを狙った製品。これまで半年だった無償保証期間を5年に延ばした。モノクロ同等機で3万7695円(税込み)、カラー同等機で12万3900円(同)していた5年間の延長保証料金が不要になる。それでいて価格は他社の競合機並みに抑えた。この動きが他社に広がるか。注目される。