システムは24時間365日動かし続けるーー。この固定概念を捨てトラブル対応やヘルプデスクなどのサービス提供時間を平日昼間だけに限ると運用保守にかかわる外部委託費用を2~3割削減できる。

 24時間365日いつでもサーバー故障などのトラブルに対応してもらうと、運用保守会社に払う料金の相場はサーバー10台当たり月額60万円。これを平日午前9時から午後5時に限ると40万円強と3割ほど安くなる。

図●トラブル対応サービスの料金例
図●トラブル対応サービスの料金例

 一般にトラブル対応はサーバーごとに契約する。情報系など重要度の低いサーバーだけでも時間を短縮できないか検討するとよい。

 ヘルプデスクも時間を限ると安くなる。24時間対応だと月25万円前後(問い合わせは月30件まで)だが、平日午前9時から午後5時にすれば17万円前後で済む。

 平日午前9時から午後9時までのサービス料金を「1」とすると、24時間対応は「1.3」というのが業界の相場観。終了時間が午後5時だと「0.9」まで下がる。

 サービス時間を短縮する際は、システムの復旧許容時間にも気を配りたい。平日昼間だけのサービスで金曜日夜にサーバーが故障すると、作業が始まるのは翌週月曜日の朝になる。部品の取り寄せに手間取れば復旧に月曜日いっぱいかかる。業務に支障が出ては仕方がない。