あまり知られていないがマイクロソフトのボリュームライセンスは資本関係のあるグループ会社単位で契約できる。左下の図のように購入本数が大きくなるほども割引率が高くなるので、親会社や子会社をまとめて契約を結べば購入価格を一段と下げられる。

 グループ単位での契約は中規模以上の企業を対象とした「Select」や「Select Plus」「Enterprise Agreement」などで可能。グループ会社一括で契約を結んでも、ライセンスは各社が独自のタイミングで発注できるので、利便性が落ちるわけではない。

 2008年10月から始まったSelect Plusではグループ会社単位での契約がより有利になった。

 従来のSelect契約ではライセンスの購入本数が増えても上位の価格レベルが適用されるのは翌契約年度からだった。それがSelect Plusでは即座に適用される。

 さらにSelect Plusではグループ会社全体で何本ライセンスを購入したのかをマイクロソフトが顧客向けに開設するWebサイトで把握できる。グループ各社のライセンス購入本数を適宜把握しながら有利な価格でライセンスを購入可能だ。これまではグループ会社の購入本数をユーザー自らで数える必要があり面倒だった。