利用に支障がなく当座の支出を避けるなら、ハードの買い換えはできるだけ避けたいところ。リース切れを迎えたハードも再リースすれば支払額を大幅に減らせる。

 リース契約期間は法令耐用年数の70%以上で組む。耐用年数が5年のサーバーの場合、4年契約が一般的。これを超えて利用したいときは単年度の再リース契約を結ぶ。無償で借りると譲渡とみなされるので年間リース費用の10分の1を再リース料として支払う。年30万円のリース契約を結んでいるならば、再リース後は年3万円で済む計算だ。

図●再リース時の料金(年30万円で4年契約の場合)
図●再リース時の料金(年30万円で4年契約の場合)

 ただしサーバーの標準保守サポート期間は通常は5年で切れる。サポート期間が切れるとリース契約を延長しても、故障時にサーバーを修理できなくなる。

 そこで6年目以降もサーバーを再リースする際は、リース契約とは別に延長保守料がかかる。メーカーによって異なるが、延長保守料は本体価格の15~20%といったところ。仮に本体価格100万円のサーバーを再リースした場合、6年目からは15万~20万円の延長保守料を上乗せしないと安心して使い続けられない。延長保守契約を再リースの前提とするリース会社も多いので注意が必要だ。