メインフレームの全盛期は一大市場を形成した中古機。オープン系の時代になって姿を消したと思いきや、今もしっかり残っている。

 性能は最新機種に及ばないし保証期間も納品後1カ月と短い。だが支出を少しでも減らしたいのなら検討してみるとよい。

 中古OA機器販売のテイクオフで取り扱う4、5年前のパソコンサーバー下位機種の相場は3万~5万円程度。新品当時の約6分の1だ。スペックは3GHz超のXeonプロセサと1Gバイトのメモリー、100Gバイトのハードディスクといったところ。メモリーやディスク容量は少ないが用途によっては十分使える。

 開発用やテスト用に使う企業が多いという。Webサーバーの負荷分散用に使う企業もある。ほとんどの顧客はメーカー名やモデル名、型番を指名して購入していく。

 専門業者だけでなく、メーカー自らが未使用の“新古品”を販売するケースもある。新製品のキャンセル品や旧製品が対象で、1~3年のメーカー保証が受けられる。そこが中古機器販売業者との大きな違いだ。

写真●富士通の新古品販売サイトの画面
写真●富士通の新古品販売サイトの画面

 富士通は新古品をWebサイトで販売するメーカーの1社。2008年5月に発表したパソコンサーバー「PRIMERGY TX150 S6(SATAモデル) Windows Server 2003 R2 インストールタイプ」は17万9800円(税込み、以下同)で販売する(12月5日時点)。新品の希望小売価格(25万9350円)より約8万円安い。

 新古品はデルやNECも扱っている。各社のWebサイトをのぞいてみるとよいだろう。