プラットフォームはクラウドから調達期間限定キャンペーンやパイロット事業で使うシステムのためにサーバーやストレージを用意するのは無駄が多い。このところ急速に注目を集めるクラウドコンピューティングを試してみるのはどうだろうか。サーバーインフラだけでなく、開発環境を含んだプラットフォームも必要に応じて借りる時代がすぐそこまで来ている。 例えば、米アマゾン・ドット・コムが提供するインフラ貸し出しサービス「Amazon EC2」。仮想化技術によって生成された仮想x86サーバーを1時間単位で借りられる。契約料や設定料はかからない。 利用料金は仮想サーバーのスペックによって異なる。5段階のうち最安構成では、1時間当たり0.1ドル。今の為替レートなら10円玉1枚でおつりが来る。これで1.0G〜1.2 GHz動作のサーバー用x86プロセサと1.7Gバイトのメモリー、160Gバイトのハードディスクを利用できる。 しかもこの料金は電気代や運用費を含む。同等のサーバーを購入した場合、2年半以上使い続けないとEC2のほうが割安との試算もある。必要に応じて仮想マシンの能力や台数を自由に増やせることを考えると、お得感はいっそう高まる。 EC2の利用者は、用意したOSやミドルウエアを仮想サーバーにインストールして利用する。現在Windows、Linux、OpenSolarisの3種類のOSの動作を保証する。データベースソフトとしてはオラクル製品も使える。 これに対して米セールスフォース・ドットコムや米グーグルは、サーバーインフラだけでなく、開発環境を含めたプラットフォームを貸し出す。セールスフォースのForce.comを例に取ると、Javaベースの専用言語を使ってソフトを開発する。データベース機能やアプリケーション連携機能も提供する。 もちろんこれらクラウド型のサービスは万能ではない。今のところ、可用性や応答時間などの保証はない。それでも圧倒的な安さは魅力的。使えるシステムがないか検討しても損はない。
出典:日経コンピュータ 2008年12月15日号
p.48
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