写真●米インフォマティカ クリス・ブアマン CMO
写真●米インフォマティカ クリス・ブアマン CMO

 「いくらデータを蓄積しても、そのコストに見合う効果を得ているユーザー企業は半数もいない」。こう語るのは、データ統合ソリューションを手掛ける米インフォマティカのクリス・ブアマンCMO(最高マーケティング責任者)だ。社内外にデータが散らばる状態では、欲しいデータに素早くアクセスすることさえできない。「データ統合を目的としたインフラ環境の整備が重要になっており、不況下でも需要は確実に伸びている」と言う。

 同社は新製品「Infomatica8.6」を12月に出荷。最近ではTISやNECなどとパートナー契約を締結するなど、データ統合の国内市場を開拓中だ。Infomatica8.6はデータ変換のための「PowerCenter 8.6」、コネクターの「PowerExchan-ge 8.6」に加え、データクレンジングの「Data Quality 8.6」などを備える。データ品質に注力したパートナー向けの新しい認定プログラムも用意している。「パートナーと一緒にデータの価値をユーザー企業に訴求したい」と話す。