JavaScriptは,米Netscape社とSun Microsystems社が共同で開発したスクリプト言語です。C言語やJavaといった本格的なプログラミング言語と異なり,プログラムのソース・コードをコンパイルする必要がありません。HTMLファイル内にプログラムのコードを直接記述し,そのファイルをブラウザに読み込むだけで実行できます。
この手軽さもあってJavaScriptは,ブラウザで実行できるスクリプト言語のスタンダードになり,現在もNetscape Navigatorから発展したFirefoxを始め,Internet ExplorerやOpera,Safariなど,多くのブラウザで,サポートされ続けています。
名前の中に「Java」という言葉が含まれていることから,JavaとJavaScriptの2つのプログラム言語は,兄弟のように思えますが,記述方法や実行方法などにほとんど共通点がなく,全くの別物です。
JavaScriptでできること
JavaScriptでは次のようなことができます。
- ブラウザの種類を判断し,ブラウザに最適化したページを表示する
- マウスの動きやクリックなどユーザーの動作に合わせて,異なった処理を実行する
- 画像を変更する,コンテンツの位置を変更するなど,ブラウザに動的な要素を加える
- フォームに入力されたデータをブラウザ上でチェックする
- フォームに入力されたデータを計算する
- 日時を表示したりユーザーがアクセスした時間によって処理を変える
- Flashの操作やAjaxでのデータの送受信の管理,受け取ったデータの加工や表示といった,他のアプリケーションや機能の仲立ちを行う。