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印税システムの構築に2回失敗 業務定義の工夫で成功に導くメディアファクトリー
出典:日経SYSTEMS 2008年8月号
pp.106-111
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
リクルートの子会社で,書籍出版やアニメーション制作などを手掛けるメディアファクトリーは2008年1月,印税などの管理システム「RASかる」をカットオーバーさせた。それ以前にシステム構築を2回試みたが,初回は要件定義の段階で,2回目は実装段階で,プロジェクトが頓挫した。RFP(提案依頼書)が雑ぱくだったり,開発委託先やシステム・アーキテクチャの選定を誤ったりしたことが原因である。3回目の挑戦でも,思わぬ問題が生じたが,プロジェクト・チームの工夫で乗り切り,成功に結び付けた。 構築したRASかるは,著者や装丁家,出資者など出版物ごとの権利者との契約内容管理,ライセンス収入管理,印税計算,分配金計算といった機能を備える。このうち特に重要なのが,分配金の計算である。 分配金とは,出版物ごとの利益をその出資者に対して応分に分配注1したもの。その計算の処理手順は極めて複雑で,従来の印税システムでは自動化できなかった。そのため,経営管理部のスタッフが四半期ごとに,Microsoft Excelを用いて手作業で計算することを強いられていた。 そこでRASかるの構築に当たっては,分配金計算の複雑な処理を自動化することが強く求められた。これが,RASかる構築の大きな壁になった。 以下で,3回にわたったプロジェクトの様子を,時間の流れに沿って紹介していく。 1回目の挑戦
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