|
|
IPv4の次はなぜIPv5じゃないの?
出典:日経NETWORK 2008年1月号
p.15
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
(イラスト・アニメーション:岸本 ムサシ)
IPv4のままでは,インターネットで使えるグローバルIPアドレスが枯渇してしまう…というわけで登場したインターネット・プロトコル(IP)がIPv6です。でもどうしてバージョン4の次がバージョン6なのでしょうか。バージョン5はどうしてしまったのでしょうか。 IPアドレスなど,インターネットに関する番号を管理する組織にIANA(Internet Assigned Numbers Authority)があります。IANAはIPのバージョンも管理しており,その管理表によるとIPv4とIPv6の間に5番目のプロトコルが存在しています。それは「ST-II」(RFC1190)という名称のプロトコルです。次世代IPとして開発されたものではなく,ストリーム指向の実験的なプロトコルで,一般が利用するものではありませんでした。 RFCが発行された時期はIPv4が1981年,IPv6は1995年です。ST-IIはその間の1990年にRFC化されており,ちょうど二つのIPに挟まれた格好になっています。 さて,気の早い話ですが,もしIPv6の次のIPができたら「IPv7」になるのでしょうか。 実は,IANAの番号管理ではすでに7〜9の番号のIPが登録されています。と言ってもこれらはIPv6を決めるまでに討議が重ねられた次世代IP候補たちです。7番は「TP/IX」(RFC1475),8番は「PIP」(RFC1621),9番は「TUBA」(RFC1347)となっています。このように7番から9番までのIPの番号が振られ,RFCも発行されていますが,実際に使われることはないでしょう。ですので,もしこれからIPv6の次のIPができるとしたら,「IPv10」になるかもしれません。 ちなみにIPv4が標準化される途上にもいくつかの候補があり,IPのバージョン・ナンバーを持つものもあったようですが,3番までは現在欠番となっています。 連載新着連載目次へ >>
|