図32【Vistaでは「電源プラン」を選択する】
図32【Vistaでは「電源プラン」を選択する】
Vistaの「電源オプション」ではチェックボックスをクリックして電源プランを選択する。XPの電源設定メニューに相当するものだ。設定内容を変更するときは「プラン設定の変更」をクリックする。ノートではタスクバーから電源オプションの起動や電源プランの切り替えができる
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 最終回ではVistaの電源オプションの活用法について解説する。VistaもXPと基本コンセプトは同じだが、設定画面が大きく違う。ノートの場合で説明を進めるが、一部機能がないだけでデスクトップでも基本は同じだ。

 コントロールパネルの「電源オプション」を選ぶと、いきなり「電源プラン」なるものを選ばされる(図32)。これはXPの「電源設定」のプルダウンメニュー(図27)に相当するもの。Vistaでは「電源プラン」と呼ぶ。

 普通は最初からチェックの付いているものを選んでおけばいい。通常は「バランス」。ほかに「省電力」や「高パフォーマンス」などを選べる。「省電力」は節電優先の設定で、ノートはバッテリー駆動時間が延びる。「高パフォーマンス」はその名の通り、処理性能を最大限発揮できる設定になっている。

 電源プランの名称は機種によって異なる。「パナソニックの電源管理」などメーカー独自の名称もある。細かい設定は「プラン設定の変更」で行う。ディスプレイの電源を切る時間と、スリープ状態に移行するまでの時間を設定できる。ハードディスクの電源を切る設定は隠された。

輝度もワンタッチ切り替え

 XPと比べて特筆すべきは、ノートでディスプレイの輝度を設定できる点だろう(デスクトップにはない)。電源プランを切り替えることで液晶の輝度を変更できる。ノートではタスクバーで電源プランを切り替えられるから、これは便利だ(図32,33参照)。

 さらに「詳細な電源設定の変更」をクリックすると、実に細かい設定画面が出てくる(図34)。ハードディスクの電源設定や、スタートメニューにある電源ボタンをクリックしたときの動作もこの画面で変更できる。

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