ここからは、資格ごとの営業効果を見ていく。営業効果は「営業効果あり」と回答した比率から、「営業効果なし」との回答率を差し引いて割り出したものだ。

 表1は、33ある「公的/非ベンダー系」資格で、営業効果の高かった上位20資格を示したものである。

表1●営業効果の高い上位20資格(公的/非ベンダー系)
営業効果は「効果あり」の回答比率から「効果なし」の比率を引いて算出した
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表1●営業効果の高い上位20資格(公的/非ベンダー系)<br>営業効果は「効果あり」の回答比率から「効果なし」の比率を引いて算出した

 トップに立ったのは、技術職に取らせたい資格の1位でもある、情報処理技術者試験 プロジェクトマネージャだ。「プロジェクトマネジャー関連の資格を持った担当者が商談の場にいると、ユーザー企業の担当者は心強く感じるのか、好意的に当社の話を聞いてくれる」(TDCソフトウェアエンジニアリングの倉田清二営業本部副本部長)。こうした状況もあって、首位の座を守っているとみられる。

 営業効果のスコアは、前回より10ポイント増やし92点だ。90点以上だった資格は唯一。92点という営業効果は、今回だけでなく過去の調査と合わせても最高得点である。

 2位は、情報処理技術者試験 テクニカルエンジニア:情報セキュリティ。前回よりも12ポイント営業効果のスコアを増やし、前回の5位から順位を上げた。3位は、前回2位だった情報処理技術者試験 システムアナリストである。