米IBM マーク・J・ヘネシー バイスプレジデント兼CIO
米IBM マーク・J・ヘネシー バイスプレジデント兼CIO

 「CIO(最高情報責任者)は、企業にとってイノベーションの原動力。社内のITインフラを徹底的に見直し、常に競争力を高めることに注力している」。こう話すのは、米IBMでCIOを兼務するマーク・J・ヘネシー バイスプレジデントだ。

 ヘネシー氏は2007年7月にCIOに就任。仮想化技術を導入したサーバー統合プロジェクトを手掛け、グループ全体で3900台あったサーバーを30台のSystem zにまとめた。現在は「アプリケーションファクトリー」と呼ぶシステム開発手法の改善を推進。アジャイル手法を用いるもので、既に社内向けのシステム開発の期間を20~50%短縮することに成功したという。

 「ITベンダーのCIOとして、ユーザー企業にITとビジネス戦略の融合を示す手本となりたい」とヘネシー氏は意気込む。