2010年の半ば~2012年初頭には,世界中のIPv4アドレスを管理するICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)のIPv4アドレスの在庫が無くなると予想されています。そして,2011年初頭~2013年半ばには,日本国内でIPv4アドレスの補充が不可能になるとみられています。

 以上は,総務省が2008年6月に策定した「インターネットの円滑なIPv6移行に関する調査研究会」の報告書による予想です。「アドレス在庫枯渇の影響およびその時期の予測」という章が設けられており,そこでIPv4アドレスの枯渇時期が分析されました。

総務省の「インターネットの円滑なIPv6 移行に関する調査研究会」報告書

 ただし,IPv4アドレスの消費動向は変化します。そこで,IPv4アドレスの割り振り動向から枯渇時期をリアルタイムに実施する試みも進められています。例えば,APNICのGeoff Huston氏によるIPv4アドレス枯渇予測がインターネットに公開されています。

APNICのGeoff Huston氏の「IPv4 Address Report」

 前述の総務省による枯渇時期の予想でも,その時点の最新データが参考にされました。こうした枯渇予想サイトを参考にすると,最新のアドレス消費動向を確認することができます。