ラック内で,上下のサーバーの間を空けないことは,「サーバーの間にすき間を空けてはいけない」で説明した。実は,もう一つ空けてはいけないすき間がラックにはある。それはラックとサーバーの側面とのすき間である。
図のように,ラックとサーバーの側面にすき間があると,サーバーの排気がそこから前面へ回り込み,再循環を起こしサーバーの温度上昇をもたらすからである。これは,ルーターなどネットワーク機器用である幅700mmのラックに,サーバーを搭載した場合に起こりやすい。サーバーは,できればスキマができにくい幅600mmのラックに設置したい。
サーバーとネットワーク機器は,できるだけそれぞれのサイズにあったラックに設置し,熱の循環を防ぐことが重要になる。しかし,どうしても幅700mm以上のラックにサーバーを搭載する必要がある場合は,アクセサリを使ってすき間を塞げるラックを選定することを勧める。