■「Orchis」は階層型のポップアップ・メニュー形式でプログラムを起動するランチャ/ファイラである。小さく軽快ながら,ランチャとしての機能が充実している便利な常駐型プログラムだ。
■デスクトップ画面の何もないところでマウスをダブルクリックして起動させるといった方法でメニューを呼び出し,プログラムをすばやく起動させたり,ファイルを操作したりすることができる。
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今回紹介する「Orchis」は,いわゆるプログラム・ランチャに属するツールである。ユーザビリティに優れ,軽快に動く非常に便利なフリーソフトだ。筆者が長年にわたって愛用しているツールの1つでもある。
その最大の特徴は,デスクトップ画面のどこからでも瞬時に立ち上がり,必要とするアプリケーションをすばやく選択できることにある。また,ファイラとしての機能も併せ持っており,選択したファイルやフォルダを簡単に操作できる。さらに,Windowsのログオフやシャットダウン,再起動などの操作も可能なツールだ。
用途に合わせたメニューを別々に起動可能
Orchisは,複数のランチャ(ファイラ)画面を新たに作りながら別々に起動することができる。そのため,ユーザーはたとえば画像作成と編集などの特定の作業に絞ったプログラムとフォルダだけを登録したランチャなど,複数のランチャ/ファイラを開けるのも,Orchisの使いやすい点である(ヘルプ画面によれば約200まで作成できる)。
Orchisを起動(画面上に表示)させる方法は,いくつかある。もっとも多く使用するのは,デスクトップ画面上の何もない部分でマウスをダブルクリックして起動させる方法だろう。それ以外にも,タスクバーの通知領域に常駐しているアイコンをクリックする,設定したホットキーを押す,マウスを画面上の特定の場所(画面上の右端など)に移動する,小さなアイコン(Orchisでは「小窓」と称している)を常に画面の最前面に表示させておく,といったさまざまな方法でランチャ画面を表示させることができる。ユーザーは,これらの中から自分の使用シーンに応じた起動方法を選べるのだ。